バレエを仕事にすることの大変さを考える
コユキ先生の閉鎖の件から、バレエを職業にすることの大変さを考えさせられます
たかだか5年近くの経験しかないツクミが、職業としてのバレエを語るなんぞ、
はなはだおこがましいのですが…
現役バレエダンサーの友人を持つレッスン仲間と、そのダンサーさんと食事をしたことがあります
そのダンサーさんは、某有名バレエ団でソリストでしたが、
それでも厳しい現状を語ってくれました
もう30歳目前で、役的にもキャラクターしかなくそろそろ退団を考えておられて、
その後の身の振り方は……
ダンサー同士で結婚するとバレエ教室をするしかない、なんて自虐的に語っていました
給料も高くはなく、パートや派遣の社員並で、数件の教室の講師をかけ持っている
飲食店のバイトをすることもあるらしい
幼少からバレエ漬けで、ずっと厳ししい競争世界で、ケガや体力的なことなどずっと自分の肉体に向かい合い、30過ぎあたりで一線を退く
けど、人生はその先の方が長い
そしてコロナのような想像もしていなかった世の中になって、ますます苦境に立たされる
以前、コンクールでも上位入賞しているお嬢さんの保護者が先生に、
子供を高校あたりからバレエ専門校に入れて、ゆくゆくは海外留学させたいような相談をしていました
その子は確かに上手ですが、素人目におおーっと言うほどでもなく、無難にこなす感じ
先生も、ハッキリとは進路を勧めませんが、
やんわりと留学の大変さ、芽が出ない場合の身の振り方など話されて、
雰囲気から、
お子さんはそこまで飛びぬけてないので、今後そういう方向に行っても苦労する
をオブラードに包んだように語っていました
確かに日本においては、よっぽど才能があって、知名度のあるトップダンサーにならなければ、
バレエ一筋では生活できないように思います
もし、自分の子がコンクール上位入賞できる実力があり、本人もプロへの意欲があり留学もしたいと言い出したとして、親としてその進路を手放しで応援できるか?
ツクミなら、やめさせます
トップダンサーなんて、芸能界のトップスターになるくらい厳しそうだし、
それ以外は安定した収入も見込めないし、つぶしもきかない
そして、今のような世の中がまた繰り返すとしたら、その影響は甚大
趣味としてのバレエの達人となって、生き残れる仕事をもたせるようにするだろうなぁ
大好きなことは仕事にしない方が良い
50数年生きてきて、その意味がわかる気がします